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「リモートDVRサービスは違法」判決に、EFFが異議

» 2007年06月12日 18時22分 公開
[ITmedia]

 電子フロンティア財団(EFF)は6月11日、リモートDVR(デジタルビデオレコーダー)サービスを違法とする判決を覆すよう求める文書を米連邦控訴裁判所に提出したと明らかにした。

 問題のリモートDVRサービスは米CATV会社Cablevisionが開発したもの。利用者はCablevisionが放送する番組を、自宅の録画機器ではなく、同社が保有するリモートストレージに録画して、後で視聴できる。

 Twentieth Century FoxやCartoon Networkなどのテレビ局は、このサービスは著作権法に違反するとして訴訟を起こした。一審では、CATV加入者ではなく、Cablevisionがテレビ番組を複製するため、著作権侵害の恐れがあるとの判決が下された。Cablevisionは控訴している。

 EFFは「視聴者にはテレビ番組をタイムシフト視聴する権利があり、それは最高裁で認められている。録画されたものが家庭内の機器にあろうが、Cablevisionの本社にあろうが違いはないはずだ」と主張し、この判決を覆すよう控訴裁に求めている。一審判決は著作権法に反するばかりか、リモートコンピューティングサービスの革新を脅かすとも同団体は主張している。

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