内閣府がこのほど発表した「情報化社会と青少年に関する意識調査」の速報で、小中高生が学校の宿題の答えを調べるためにネットを活用している実態が浮き彫りになった。ネットを利用している小学生のうち67.2%、中学生は51.0%、高校生は48.5%が「ネットで学校の宿題の答えを調べている」という結果だ。
調査は今年3月9日から30日にかけ、調査員による個別面接で行い、小学生319人、中学生451人、高校生396人から回答を得た。
PCでネットを利用している小学生は全体の58.3%、中学生は68.7%、高校生は74.5%。携帯電話の利用率は小学生が31.3%、中学生が57.6%、高校生が96.0%で、携帯のネット機能は小学生全体の27.0%、中学生は56.3%、高校生は95.5%が利用していた。
PCネットの利用内容は回答が多い順に、小学生が「学校の宿題などの答えを調べたり探したりする」(67.2%)、「ホームページやブログを見る」(57.5%)、「メールをする」(15.6%)。中学生、高校生では1位と2位が入れ替わり、「ホームページやブログを見る」(中学生:66.8%、高校生:68.5%)「宿題を調べる」(中学生:51.0%、高校生:48.5%)、「メールする」(中学生:33.9%、高校生:28.1%)だった。
また、携帯電話ユーザーのうちほとんど(小学生が84.0%、中学生が96.5%、高校生が98.7%)がメール機能を利用。携帯電話のネット機能利用者は、「ホームページやブログを見る」(小学生:40%、中学生:66.9%、高校生:78.2%)人が多かった。
ネットを利用する小中校生が、利用時に気をつけていることで最も多かったのは「あやしげなリンクをクリックしない」(小学生:53.9%、中学生:64.0%、高校生:66.8%)、次が「むやみにダウンロードしない」(小学生:52.1%、中学生:51.9%、高校生:50.0%)だった。
保護者1145人にもアンケートを取った。子どものネット利用について、保護者が気にしていることのトップは「暴力・性的・反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること」(父親:37.7%、母親:40.9%)で、フィルタリングサービスを知っている父親は42.6%(「使っているは19.6%」)、母親は28.6%(同8.6%)だった。
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