Qlick.TVは、専用アプリで動画をストリーミング視聴できるサービス。「BBCワールドニュース」などのニュースや「ひぐらしのなく頃に」「ザ・フロッグマンショー」などアニメ、ニートやひきこもりの人生相談にのる「オールニートニッポン」などの番組が無料で見られる。
1カ月平均120分――人気サイト「ニコニコ動画」に匹敵する視聴時間を獲得している、携帯電話向け無料動画サイトがある。iモード公式サイトの「Qlick.TV」で、登録会員はこの3月に100万人を超えた(関連記事参照)。自室にPCやテレビがない10代のユーザーが、寝る前に視聴しているという。
Qlick.TVを運営するフロントメディアの市川茂浩社長が、7月19日、「ワイヤレスジャパン2007」(東京ビッグサイト、20日まで)で、サービスの特徴やユーザー動向を説明した。
Qlick.TVは、専用アプリで動画をストリーミング視聴できるサービス。「BBCワールドニュース」などのニュースや「ひぐらしのなく頃に」「ザ・フロッグマンショー」などアニメ、ニートやひきこもりの人生相談にのる「オールニートニッポン」などの番組が無料で見られる。
ユーザーは10代が43%と半数近くで、20代が33%。視聴のタイミングについて聞いたアンケートでは「暇な時」と答えたユーザーが最多で、最もよく視聴されている時間帯は午前1時〜2時。10代のユーザーを対象にしたアンケートでは、55%が「自室にテレビもPCもない」と答えており、寝る前の暇な時間帯に、テレビ代わりに視聴しているようだ。
ユーザー1人当たりの、1番組当たりの視聴時間は平均17分。月間累計視聴時間は1人当たり平均120分で、PC向けでは月間平均視聴時間が国内最長のニコニコ動画(5月は2時間10分28秒、ネットレイティングス調べ)に匹敵する。「ユーザーは、ニコニコ動画と同じくらい、Qlick.TVにはまっている」(市川社長)
番組の途中で流すCMの広告効果も高いという。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の調査によると、テレビCMの場合は商品を認知してもらうために7〜10回見てもらう必要があるが、Qlick.TVでは3〜5回で認知されるという。「CMを省略できない仕様であることに加え、暇なときに1人で見るから、おのずと画面に集中するのだろう」(市川社長)
CM中にダイヤルボタンを押すと、番組終了後に広告サイトのURL入りメールを送る仕掛けもあり、約4割のユーザーがボタンを押しているという。「メールを読んだユーザーが、実際にサイトを閲覧することも多い。面白い遊びの機能として認知してくれているようだ」(市川社長)
今後は30代以上のユーザー獲得に向け、その世代を意識した番組を今後、追加していくという。
「100万人以上のユーザーがいて初めてメディアと呼べると思う。会員を300万人、500万人と増やし、携帯を、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、ネットに続く6番目のマスメディアにしたい」(市川社長)
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