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» 2007年08月31日 10時36分 UPDATE

「みんなをスペシャリストに」――「検定」専門ベンチャー企業

「検定に受かれば、スペシャリストとして認めてもらえる」――ご当地検定や新入社員向け検定など、検定を企画・運営するベンチャー企業が誕生した。

[宮本真希,ITmedia]
画像 寺崎元治社長

 「個人的な趣味でも検定に合格すれば、自信を持ってこれが得意だと言えるようになり、オタクやコアなファンがスペシャリストとして認めてもらえる」――8月8日に設立したばかりの検定専門ベンチャー企業・ダイナステップの寺崎元治社長は、起業の思いを語る。

 ダイナステップはNTTドコモの社内ベンチャー。検定で商品プロモーションや町おこし、社員教育の支援ができるとし、企業の商品・サービスに関連した検定や、自治体向けご当地検定、新入社員向けの社内検定など、オリジナル検定の制作や運営を請け負う。

 検定は、テーマや問題のレベル設定、講習会の有無、受験者にとってのメリットをどうするかなどをヒアリングして制作。受験者のターゲットに合わせ、筆記試験にしたり、PCや携帯電話から受験できるようにしたりなど、さまざまな方法を提案する。

 例えば商品のプロモーション向けなら、商品に関連した携帯電話向け無料検定を制作し、合格者にグッズや合格証をプレゼントして商品の認知度アップに役立てたり、社内向け検定なら、社内報を元にした問題を制作し、入社前の新入社員に受けてもらって会社を知ってもらう――といったことが可能だ。

 同社の収入源は検定の制作・運営費。費用は問題数や検定の形態、規模などによって異なる。

検定で「自分らしさ」表現

 ドコモで法人営業を担当していた寺崎社長が、検定試験で起業しようと思い立ったのは、「自分らしさを表現しにくい社会だと感じていた」から。「検定があれば、自分の好きなことをどれくらい好きなのか伝えられるし、知らない人とのコミュニケーションにも役立つと思った」(寺崎元治社長)

画像 これまでに取得した資格のカードを持った横山達也副社長。「次は出身地・神戸にちなんだご当地検定受けたい」

 この思いに賛同したのは、「検定マニア」の横山達也副社長だ。かつての上司に「何か得意分野を作れ」と言われたのがきっかけで検定を受け始め「人に自慢できるし、意外な自分に出会える」と検定のとりこに。システムアドミニストレータや、メンタルヘルスマネジメント、食生活アドバイザーなど20以上の資格を持つ。

 2人は2005年9月、ドコモの社内ベンチャー制度に応募した。検定試験はドコモも未開拓の分野。起業が認められるまでの2年弱、通常業務をこなしながら社内向け検定など7つの検定を手がけ、経験を積んだ。

 「今度はどんな検定を作ろうと、誰かにプレゼントを選ぶようなわくわくした気持ちでアイデアを練った。通常業務をこなしながらだったので、忙しかったが楽しかった」と寺崎社長は振り返る。

画像 会社の広さは6坪。机の上の地球儀は、「世界的な企業に育つように」と起業のお祝いにもらったものだ

 同社は、検定で個人の趣味にスポットを当て、自分らしさを表現する手助けをしたいという。「社長と副社長の2人しかいない小さな会社だが、夢は検定で日本の人々を元気にすること」。寺崎社長は力強く語った。

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