エクストーンは9月5日、ニュースやSNSの更新情報、新着Webメール、動画など、さまざまな情報を1画面上でチェックできるパーソナライズドホームページサービス「trunc」β版を公開した。Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)をフル活用したインタフェースが特徴。各社のAPIを活用し、企業の垣根を越えてさまざまなサービスを統合利用できるようにした。
左側に表示される「SNS」「ニュース」「メール」「動画」といったメニューから、「mixiの新着日記」「IT分野の新着ニュース」「Yahoo!メール」「キーワード別新着動画」など利用したいサービスを選んで「追加」をクリックすると、そのサービスの更新情報を表示するウィンドウがパーソナルページ上に現れる。
ウィンドウはドラッグ&ドロップで好きな位置に移動可能。ウィンドウ内の見出しをクリックすると、各サービスのサイトに飛んで内容を確認できる。メモや電卓、天気予報などといったツールも追加できる。
パーソナルページは複数設定でき、タブごとに切り替えられる。デフォルトで「エンタメ」「ニュース」のタブが設定されているが、新しいタブを自由に追加することも可能だ。
エクストーンは昨年10月に設立されたネットベンチャーで、ニワンゴのサービス「ニコニコ動画」のEC機能「ニコニコ市場」開発を中心に事業を行ってきた。truncは同社初のコンシューマー向けサービスだ。発案のきっかけは、同社の桂信(かつらまこと)社長のブラウザブックマークが破たんしたこと。「1人が管理するサービスの数は今後も増えていく。ブックマークより利便性の高いサービスが必要になるはず」(桂社長)
パーソナライズドホームページサービスは、海外では流行の兆しがあるという。最も人気があるのはフランスの「Netvibes」で、1000万ユーザー以上が利用しているとされる。国内では「MyYahoo!」や「iGoogle」が人気だ。
ただMyYahoo!、iGoogleはそれぞれ、ヤフーやGoogleのサービスが利用しやすい設計。Netvibesはさまざまな企業のサービスを横断利用でき、日本語にも対応しているが、一部英語表記になるなど日本人には使いにくい部分もある。
truncは、日本人がよく使うサービスを中心に、さまざまな企業のサービスを統合利用できる。ドラッグ&ドロップだけで利用できる手軽さも売りで「RSSリーダーは難しいが、MyYahoo!では自由度が足りない」というユーザーに利用してほしいという。
広告から収益を得る計画。パーソナルホームページはスタートページとして利用されることが多く、ユーザー滞在時間が長くなる傾向があるため広告媒体としての価値も高いと見ている。ユーザーが利用中のサービスなどから興味を把握し、ターゲティング広告を表示したり、各社のサービスを有料でメニューに追加する――といった可能性も検討する。
メニューは順次追加していくほか、モバイル版も年内もリリースする予定。海外版も検討中だ。1カ月以内で5万〜10万ユーザーを、2年で100万ユーザーの獲得を目指す。
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