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“G”を寄せ付けない「虫に厳しい鋼板」 PC向けにも

» 2007年09月20日 20時39分 公開
[ITmedia]

 PCが急に壊れた! ケースを開けて中を調べると、黒く光ってかさかさ動くあのGを発見――そんな恐ろしい経験をした人が待望していた(かもしれない)鋼板が登場する。JFE鋼板とアース製薬、石原製薬が共同で開発し、9月20日に商品化を発表した「人に優しく虫に厳しい防虫鋼板『サニータ』」なら、あのGも寄りつかないPCが組めそうだ。

 亜鉛めっき鋼板表面に、防虫剤を塗布した皮膜を形成した。鋼板に虫が触れると、触角、脚、口器などから微量の防虫剤に触れ、1〜3分ほどで異常行動を誘起。鋼板から離れると異常行動は治まるが、数回接触すると寄りつかなくなるという。

 防虫剤は無味無臭で揮発減少もなく、防虫性能は10年間程度続くことを実験で確認したという。PCや電話交換機、家電製品など、内側に虫が入ると絶縁不良やショートが起き、トラブルが発生する機器に向いているとしている。

 Gを「駆除する」という従来の発想から「入って欲しくない場所に寄せ付けない」という発想に転換して開発したこの商品。これで組んだPCならGも入り込めないはずだが「Gは鋼板から逃げ出して、新しい営巣場所を探して移り住む」そうなので、移住場所を作らないよう注意する必要がありそうだ。

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