インターネットを使っている子供のうち、32%がオンラインで知らない人に声をかけられたことがある。米非営利団体Pew Internet & American Life Projectの調査で明らかになった。
この調査は米国の12〜17歳の子供935人を対象に実施された。それによると、オンラインで自分や友人にまったく関係のない人から接触されたことがあると答えた子供は32%、知らない人からの接触に恐れや不快感を感じたと答えたのは7%だった。
男子よりも女子の方が知らない人からの接触が多くなる傾向があり、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にプロファイルを持っていたり、自分の写真をオンラインに載せている子供はそうでない子供より接触が多かった。
オンラインで知らない人から接触された | 知らない人から接触されて恐れや不快感を感じた | |
---|---|---|
すべての回答者 | 32% | 7% |
男子 | 24% | 4% |
女子 | 39% | 11% |
SNSのプロファイルを持つ | 44% | 9% |
SNSのプロファイルなし | 16% | 5% |
写真をオンラインに掲載 | 49% | 10% |
写真なし | 16% | 4% |
(資料:Pew Internet & American Life Project) |
Pewの分析によると、知らない人から接触されたことがある子供のうち、恐れや不快感を感じた割合は女子の方が高かった。またこの割合は、SNSのプロファイルを持っている子供よりも、持っていない子供の方がわずかに高かった。プロファイルを持っている子供は、SNSのマイナス面をある程度理解しているためかもしれないと同団体は述べている。
ナンパ目的でSNSを使っている子供は知らない人から声をかけられる割合が高く、特に女子でこの傾向が高かった。だが、新しい友達を作るためにSNSを使っている子供にはそうした傾向は見られなかったという。
また、家庭でインターネット監視ソフトを導入している場合は、知らない人に接触される傾向が低く、特定サイトを遮断するフィルタリングソフトにはそうした効果は見られなかったという。これは、監視ソフトとフィルタリングソフトの機能的な違いによるものか、あるいは監視ソフトを導入している保護者の方が子供のネット利用を積極的に監視しているためかもしれないとPewは分析している。
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