KDDI研究所は、デジタル放送番組などに埋め込む電子透かし技術として、動画を再圧縮したりアナログ変換しても消えない「MPmarkR」を開発した。12月に発売するMPEG/H.264動画処理用SDK(ソフトウェア開発キット)「MP-Factory Ver.5」のモジュールとして提供する。
従来の電子透かしは、デジタル放送番組に埋め込んでも、HDDレコーダーに録画することで別フォーマットに圧縮されたり、VHSなどアナログ機器に録画してアナログ変換されると消えてしまう、という問題があった。MPmarkRは、再圧縮したりアナログ変換しても透かしが消えないといい、デジタル番組の著作権保護に役立つとしている。
動画の一定時間ごとに透かしを切り替えて挿入できる「透かし切替埋め込み機能」も搭載した。透かしに大容量のデータを埋め込めるといい、例えば、番組の字幕をすべて透かしに収録することも可能という。
新技術は、11月20日に始まった国際放送機器展(InterBEE 2007、幕張メッセで)で参考展示する。
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