ITmedia NEWS >

「ヤッターマン」復活 エピソードは現代風に

» 2007年12月14日 19時20分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像

 TVアニメ「ヤッターマン」が30年ぶりに復活する。キャラクターの基本設定はオリジナルのままだが、毎回のエピソードは時代に合わせて新たに書き下ろした。PC・携帯電話向けWebサイトでは、予告編の動画などを配信する。12月14日の発表会には声優陣のほか、女王様キャラのあの人も登場してPRした。

 ヤッターマンは、1977年1月に放送を開始。平均視聴率20%以上という人気で、「ブタもおだてりゃ木にのぼる」「おしおきだべぇー」などのせりふは流行語になった。来年春には実写化した映画も公開される予定だ。

画像 コスプレしたお姉さん登場

 新アニメは、読売テレビ放送とタツノコプロが制作。来年1月14日から毎週月曜午後7時、読売テレビ・日本テレビ系で放送する。

 「月曜夜7時は、新企画をやれる数少ないアニメ枠。最近アニメの視聴率は厳しいが、どういうものなら視聴率が取れるか考えた時、しっくりくるものがヤッターマンだった。知名度もあり、親も子どもも楽しめる。今までリメイクされなかったのが不思議なくらいだ」と読売テレビ放送の永井幸治プロデューサーは話す。

 キャラクター設定はオリジナルのままだが、エピソードは一新。現代のブームや時事ネタのパロディなどを盛り込む。永井プロデューサーは「オリジナル版を見た人の心の中に、それぞれのヤッターマンがあると思う。そこをうまく突くような作品になっている。声優もベストメンバーで、間違いなく成功すると思う」と自信を見せる。

 笹川ひろし総監督も「笑いあり、子どもの好きそうなメカありと、幅広い層の人に見てもらえるだろう。メカニックデザインには、ガンダムで有名な大河原邦男さんに参加してもらい、昔に劣らないすばらしい作品になった」と話した。

「全国のしもべの皆さん、お待たせ」

 主人公の声優は一新。ガンちゃん(ヤッターマン1号)を吉野裕行さん、アイちゃん(ヤッターマン2号)を伊藤静さん、サイコロ型ロボのオモッチャマをたかはし智秋さんが務める。敵役のドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー、ドクロベエはオリジナル版と同じ声優で、ナレーションは山寺宏一さんが担当する。

 発表会ではドロンジョ役の小原乃梨子さんが「全国のしもべの皆さん、お待たせ」と役になりきって挨拶。「(30年ぶりの復活だが)昨日までやっていたような感覚。新たに加わった声優さんとの世代差も感じていません」(小原さん)

 山寺さんは「ベテラン陣の元気がすごい。僕はオリジナルキャストとやれると聞いてビビり、1回目の収録では何回もかみました」と話した。

 ガンちゃん役の吉野さんは「子どものころ見ていたものをやれるとは思わなかった」と感激。アイちゃん役の伊藤さんは「ヤッターマンは誰もが知っている作品で、緊張します」。オモッチャマ役のたかはしさんは「歴史ある作品に出られて光栄」と話した。

ヤッターマンPR女王はどこのどいつだーい?

画像 上段左から、吉野裕行さん、伊藤静さん。下段左から、たかはし智秋さん、小原乃梨子さん、にしおかすみこさん、山寺宏一さん。にしおかさんはムチを引っ張って「あ゛ーっ!」

 「ドロンジョになんとなく似ているからって、宣伝クイーンに選ばれたのはどこのどいつだーい? あたしだよ!」――発表会には、女王様キャラで人気のお笑い芸人にしおかすみこさんが登場。取材陣に対して「あたしもヤッターマンを全力で押していくから、あんたたちも全力で取材しな」とPRした。

携帯サイトもオープン

画像 にしおかすみこさん

 PC向けには公式Webサイトで予告動画を配信しているほか、ヤッターマンの携帯サイトも12月14日にオープンした。予告編の動画や待ち受け画像、着ボイスを公開している。アニメ放送後に、名場面を1〜2分にまとめた動画も配信する。デコメールや着メロなども追加する予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.