携帯メールの件数は増加を続け、2008年には世界の主要市場で2.3兆件のメッセージが行き交う――調査会社の米Gartnerが12月17日、こんな調査予測を発表した。2007年の約1.9兆件を、19.6%も上回る件数となる。これに伴い、主要市場で通信事業者が携帯メールから得る売り上げも、2007年の520億ドルから、2008年には15.7%増の602億ドル規模に拡大する見通しだという。
しかし、競争激化と市場の飽和により、多くの市場では通信事業者の利益率は低下傾向にある。主要市場でのSMSの売り上げは、2002〜2006年は年率29.8%の伸びをみせたが、2007〜2011年は9.9%にとどまる見通し。
携帯メールの利用状況を地域別にみると、アジア太平洋地域および日本での利用が多い。同地域での2007年のメッセージ件数は1.5兆件で、Gartnerは2008年には1.7兆件に達するとみている。北米でのメッセージ件数は2007年は1890億件で、2008年には3010億件に増加する見通し。西欧では2007年に2020億件、2008年には2150億件の携帯メールが送信される見込みだという。
Gartnerは、通信事業者が今後も携帯メールによる収益拡大を狙うのであれば、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)との協力なども検討するべきだとしている。
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