米Disney-ABC Television Groupは2月25日、ABCおよび系列局が、CATV、衛星放送、電話会社の回線を使った、広告入り無料番組のビデオオンデマンド(VOD)サービスを展開していくことで合意したと発表した。番組に挿入される広告を早送りすることができない「fast-forwarding disabled」機能を採用、地方局の広告による売り上げ機会を減らさない配慮が盛り込まれている。
今回の契約には、ABC系列局だけでなく、独立系の局も含まれ、この機能の導入に合意したCATV、衛星放送、電話会社経由でサービス提供を行う予定。番組に挿入される広告の総本数はまだ決まっていないが、地上波放送での本数よりは少なくなる見通し。各系列テレビ局は、30分番組1本につき、30秒の広告を挿入できる。
過去数カ月にわたり、ABCはCATV事業者Cox Communicationsの協力を得て、米カリフォルニア州オレンジ郡において、広告早送り禁止機能つきVODの運用実験を実施。93%のユーザーから「無料で番組を視聴できるのであれば広告が早送りできなくてもよい」との評価を得ているという。
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