米Googleは3月3日、ユーザーが特定のモバイルアプリケーションをオフラインでも使えるようにする携帯電話向け「Google Gears」を立ち上げた。
同ソフトは初めはMicrosoftのInternet Explorer(IE)とWindows Mobileのバージョン5と6に対応する。電波状態が良くないときでも、携帯機器から電子メールやワープロ、表計算アプリケーションにアクセスする必要があるモバイルワーカーには便利だろう。
Google Gearsのデスクトップ版は、ユーザーが飛行機や電車、車などノートPCでネットに接続できない場所でオフライン作業をするのに必要なWebデータの一部を保存する。同様にモバイル版は、ユーザーが携帯機器からオフライン作業する必要があるWebデータを保存する。
これまでBuxferやZohoなどのソフトメーカーは、モバイル向けGoogle Gearsのサポートを約束してきた。お金の記録を付けるための個人向けファイナンスWebアプリケーションBuxferは、Windows Mobileデバイスでオフラインで動作するようになる。
Zoho Writerの利用者も、ネットワークに接続できるかどうかを問わず、Windows Mobileデバイスから文書を利用できるようになると、Zohoエバンジェリストのラジュ・ベゲスナ氏は言う。
「携帯電話はモバイルワーカーがオフィスの外で働くときの親友だ」とベゲスナ氏は声明文で述べている。「それが、Zohoにとってモバイルサポートが最優先事項であり続ける主な理由だ」
Googleのソフトウェアエンジニアのクリス・プリンス氏はブログで、同社はすべてのプラットフォームでGears APIの一貫性を保つと述べている。これはつまり、スマートフォンでもデスクトップでも、アプリケーションがさまざまなシステムで動くということだ。
Googleのモバイルチームプロダクトマネジャー、チャールズ・ワイルズ氏は、開発者はコントロールされたデータキャッシュとセッション間の情報の保存により、遅延の問題を隠すことができると付け加えた。
さらに、Googleモバイルチームは、同社のAndroidやほかのモバイルプラットフォームに対応するモバイルGoogle Gearsを開発しているところだ。
Google、Microsoft、Appleは急成長中のモバイルアプリケーション分野で競い合っている。だが、いずれもこの分野で持っている強みは異なる。
Googleの初期の強みはモバイルアプリケーションだ。Microsoftは3社のうち最もOSで成功している。3社の中で唯一デバイスを販売しているAppleはiPhoneを成功させている。
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