メッセージングセキュリティを手掛けるMessageLabsは2008年2月のスパムメールに関する報告書で、Gmailから発信されたスパムが前月比で倍増したと伝えた。
報告書によると、Webメールサービスから発信されたスパムが全スパムに占める割合は4.6%。Gmailからのスパムが占める割合は、1月の1.3%から2月は2.6%へと倍増したという。内容はアダルトサイトの宣伝スパムがほとんどだった。
スパムに悪用されることが最も多いのはYahoo! Mailで、Webメールスパム全体の88.7%を占めていた。
これは、スパム対策用のCAPTCHAをコンピュータで解く技術を攻撃側が導入するようになったためで、2007年7月にはYahoo! MailとHotmailのCAPTCHAが初めて破られたという。
今回Gmailスパムが増えたのは、GmailのCAPTCHAも破られたことを示すものかもしれないとMessageLabsは解説。メールサービスの悪用を防ぐ仕組みとしてのCAPTCHAの実効性に疑問を投げ掛けた。
WebメールのCAPTCHA破りについてはこれまでにもセキュリティ企業各社が指摘し、CAPTCHAはユーザーの妨げになるだけで、不正アカウント取得を防ぐ役には立たなくなったとの見方もある。
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