米AppleのiPhone利用者はWebのヘビーユーザー――モバイル関連調査会社の米M:Metricsが3月18日、こんな調査結果を発表した。1月にモバイルWebブラウザを利用した人は、携帯電話サービス加入者全体で13.1%、スマートフォンユーザーでは58.2%だったのに対し、iPhoneユーザーでは85%に上ったという。調査は、米国の携帯加入者3万1389人を対象に行った。
モバイルWebのサービス別にみても、同様の傾向がうかがえる。モバイルテレビや動画を視聴した人の比率は、携帯加入者全体の4.6%、スマートフォンユーザーの14.2%に対し、iPhoneユーザーでは30.9%。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やブログの利用も、携帯加入者全体の4.2%、スマートフォンユーザーの19.4%に対して、iPhoneユーザーでは49.7%。うち、人気SNSのFacebookへのアクセスは、携帯加入者全体では1.5%だったのに対し、iPhoneユーザーでは20%に上った。
M:Metricsは「これらのデータは、iPhoneのインターネットベースのミニアプリケーションがモバイルコンテンツの利用拡大に効果的な手段だということを示している」と指摘。「YouTubeとGoogle Mapsのアプリは特に人気で、iPhoneユーザーの30.4%がYouTubeを、36%がGoogle Mapsを利用している。一方、携帯加入者全体では、YouTubeへのアクセスは1%、Google Mapsへのアクセスは2.6%にすぎない」という。
iPhoneのユーザー層は、ほかのスマートフォンと同様、平均的な携帯ユーザーと比べて男性が多く、25〜34歳で年収10万ドル以上、大学卒といった人が多いという。M:MetricsはiPhoneとスマートフォンではユーザー層は似ているものの、「モバイルコンテンツの利用推進という点では、iPhoneがはるかに上回っている」と分析。iPhone端末自体の特徴に加え、データ定額プランの影響も大きいとみている。
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