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着うた利用率、着メロを初めて上回る 着うたフル入手先は無料サイト・RIAJ調査

» 2008年04月02日 16時14分 公開
[ITmedia]
画像 着うたや着メロの利用実態

 着うた・着うたフルの普及が進んでいる。日本レコード協会が4月2日に発表した「2007年度音楽メディアユーザー実態調査」によると、着うたの利用率は28.9%で、初めて着メロ(27%)を上回った。

 音楽ユーザーの実態を知るためにRIAJが毎年実施している。今回は昨年10月、首都圏の12歳〜69歳の男女1200人に対して、質問紙で調査した。

 着うた・着うたフルの利用率が高まり、普及が進んでいる。利用率は、着うたが28.9%、着うたフルが15.5%。着メロは前年から16ポイント減の27%となり、着うたの利用率を調査開始から初めて下回った。

 それぞれの利用者の過去半年間のダウンロード平均数は、着うたが11.1曲で、前年から1.2曲増。着うたフルは14.5曲で前年比3.6曲増えた。着メロは8曲で同0.3曲減だった。

画像 着うたフルの入手先

 着うたフルユーザーは、携帯電話に着うたフルを平均18.9曲保存している。入手先は、「無料サイトからのダウンロード」が最も多く、有料サイトからのダウンロード数の約3倍だった。

 着うたと着うたフルでは利用目的が異なっている。着うたは「着信音として利用する」が最も多かったが、着うたフルは「好きな曲を聴くため」が最も多かった。

 着うた・着うたフル以外の有料音楽配信サービスを半年以内に利用した人は、0.8ポイント増の5.4%。大学生や20代の利用が特に多く、大学生・専門学校生の男性が11.2%、女性が10.2%、20代社会人の男性が11.4%、女性が11.9%だった。

画像 CD市場の年代別シェア

 利用する理由で最も多いのは「必要な曲を手に入れられる」(62.1%)。有料音楽配信サービス対する最大の不満は「ジャケット・歌詞カードがない」(37.5%)で、「値段が高い」(32%)「コピー・転送ができない」(24.3%)という回答も多い。

 CD市場を年代別シェアで見ると、50〜60代の拡大が続いており、30〜40代の縮小が進んでいる。50〜60代は37.8%(同6.5ポイント増)、30〜40代は26.3%(同8.7ポイント減)、中学生〜20代は35.8%(同2.2ポイント増)だった。過去半年間の平均CD購入枚数は、アルバムが2枚、シングルが0.8枚だった。

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