米MicrosoftはWindows Vista用の更新プログラムServicing Stack Update(SSU)をインストールする際に再起動が繰り返されるという、一部のユーザーから報告されていた問題を修正した。SSUにはVista SP1のインストールプログラムが含まれている。
この問題の報告を受け、Microsoftは調査のためSSUの自動配布を一時中止していた。
Microsoft Update Product Teamのブログでは、4月7日付のコメントで次のように説明されている。「この数週間でわれわれはこの問題についていろいろ学び、問題回避のための対策を講じた。明日からSSUの自動配布を再開し、問題の詳細について説明する予定だ。今日はその旨をお知らせしておく」
また同チームによると、この問題はSSUのインストールプロセスに関するものであり、SSUを構成するファイル自体に問題はないため、既にSSUをインストールできているユーザーには今回の件は無関係という。「既にこのプログラムをインストールしているユーザーは、アンインストールしたり、配布が再開されるバージョンをあらためてインストールしたりする必要はない」とブログには記されている。
ブログの説明によると、今回の問題の原因はSSUに含まれる特別なコードに関するものだったという。このコードはSSUのインストールに際して、保留状態にある再起動やそのほかにインストールすべき更新プログラムがないかを確認するようになっており、いずれか一方でも見つかった場合には、SSUのインストールがスタートしなかったという。
「この更新プログラムのインストール中に発生した幾つか原因不明の特殊な問題の影響で、インストールの完了には再起動が必要であるかのように更新プログラムに思わせる状態が生じたようだ。そうした場合にシステムは再起動のループ状態に陥っていた」とブログには記されている。
Microsoftはこの問題の修正プログラムを4月8日に公開する。この修正プログラムはSP1 SSUがインストールされる前にインストールされ、SP1 SSUのインストール中にシステムが再起動するのを防止する役割を果たす。繰り返しになるが、この修正プログラムはまだSSUをインストールしていないユーザーにのみ適用される。
「われわれはSSUのインストーラコードにも変更を加え、SSUをインストールする前にプレSSUがインストールされているかをチェックし、インストールされていない場合にはインストールを要求するようにした。これら2つのアップデートはWindows Updateを介して適切な順番でシームレスにインストールされるはずだ」とチームのブログには記されている。
さらにブログによると、Windows Update経由で更新プログラムを自動的にインストールしているユーザーとまだSSUをインストールしていないユーザーは何ら修正作業を行う必要はなく、SSUコードの問題はSP1単体でのダウンロードには影響していないという。
Windows Vista SP1がダウンロードセンターで公開にEditorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
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