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写真から4K映像を制作 凸版と慶応大が新手法

» 2008年04月10日 09時25分 公開
[ITmedia]

 慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)と凸版印刷は、高精細な4K(4096×2160ピクセル)映像コンテンツを写真をもとに制作する新手法を開発した。動画から制作する場合に比べ、制作費を大幅に削減できるという。

photo Copyright 2008 Keio University, TOPPAN PRINTING CO., LTD.

 高解像度デジタルカメラで撮影した静止画像をもとに4K映像コンテンツを制作する。4Kデジタルシネマカメラなどの高価な撮影機器が不要になるため、制作費を大幅に抑えられるという。

 静止画がもとになっているためデータが比較的軽く、一般的なネット回線を活用してユーザーに4Kコンテンツを配信することも可能という。凸版が持つ4Kバーチャルリアリティ技術と組み合わせ、インタラクティブ操作が可能なコンテンツの制作も可能だ。

 新手法を使い、イタリアのフィレンツェを紹介するコンテンツを制作した。撮影した3万カットから選んだ写真をもとに4Kコンテンツ化した。

 DMC機構は今後、教育用コンテンツの開発やネットワーク配信への対応を進める。凸版は、旅行代理店向けに旅先の見所を疑似体験できるコンテンツなどを組み合わせた商品の開発を検討する。

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