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子どもの掲示板やSNS利用、ネット苦手な親ほど心配

» 2008年04月22日 16時04分 公開
[ITmedia]

 ネットに詳しくない親ほど、子どもがコミュニケーションサイトを利用する際にさまざまなことを心配する――Webフィルタリングソフト開発のネットスターが4月22日に発表した、小中学生の子どもを持つ親2000人を対象にしたアンケート調査で、こんな傾向が浮かび上がった。

 調査は、同社がマクロミルに委託し、3月21日と22日にWeb上で行った。年齢構成は20代0.6%、30代35.0%、40代60.7%、50代3.6%、60代0.1%。

 ネットを利用している子どもの割合は、小学校1〜3年生で48.3%、4〜6年生で77.2%、中学1、2、3年生がそれぞれ89.3%、90.5%、93%。家族共用のPCを使っている子どもが多かった。学年が上がるとともに、携帯電話からのネット利用が増え、中学3年生で11.7%が利用している。

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 子どもがコミュニケーションサイト(SNS、ブログ、掲示板など)を利用している、と答えた親の割合も学年が上がるほど増え、小学1〜3年生は1.5%、4〜6年生で9.1%、中学1、2、3年生がそれぞれ22.8%、34.6%、40.7%。ブログを開設している親は2割、掲示板や「プロフ」を開設している親は1割以下だった。

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 子どもが利用するコミュニケーションサイト選びで気にかけている点は、1位が「子どもに不適切なサイトへのリンクがないか」(53.7%)、2位が「中傷が目立つなどサイト内が荒れていないか」(50.4%)、3位が「サイトの広告表現が子どもに適切かどうか」(47.3%)だった。

 「ネットに詳しくない」と自認している親や、父親より母親の方が、子どものコミュニケーションサイト利用について心配する傾向があった。詳しい親と詳しくない親で差が大きかった(5ポイント以上の差があった)のは、「子どもに不適切なサイトへのリンクがないか」「援助交際など出会い系に使われる恐れはないか」「子どもが個人情報をみだりに書き込まないような仕組みになっているか」など。父母別では多くの項目で、母親の方が父親よりも心配しているという結果だ。

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