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イーライセンス、YouTubeに利用許諾 あゆ・倖田來未の一部楽曲、投稿可能に

» 2008年05月20日 10時01分 公開
[ITmedia]

 音楽著作権管理事業者のイーライセンスは5月20日、同社が著作権を管理している作品のYouTube上での包括利用許諾契約を、YouTubeを運営するGoogleと4月に締結したと発表した。YouTubeへの包括利用許諾契約は、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)に次いで2例目。

 同社は大塚愛さんの「恋愛写真」、KREVAさんの「くればいいのに」、倖田來未さんの「愛のうた」、浜崎あゆみさんの「GUILTY」など1万7800曲を管理している事業者。管理楽曲はWebサイトで検索できる。

画像 KREVA公式チャンネル。楽曲プロモーションビデオのほか、ライブツアータイトルが、主催者側の指導で「オレンピック」から「クレハーカップ」に変わったことを報告する動画などを掲載している

 ユーザーは、管理楽曲を自分で演奏したり歌った動画を、合法的に投稿できる。CD音源やプロモーションビデオなどをそのままアップロードする行為は、従来通り認められない(別途、著作隣接権者の許諾が必要)。

 ストリーミング配信サービスの包括利用許諾契約は通常、サイトの収入の一定割合を支払う形態だが、「YouTubeでは広告収入がさほど発生していないため、現状、収入ベースの利用料率策定は難しい」(イーライセンス)とし、暫定的な利用料を決めた。利用料は、今年1月分にさかのぼってGoogleが支払う。

 1月にオープンした「KREVA公式チャンネル」にも、この契約に基づいて許諾を出しているという。

 YouTube上の楽曲利用については、スピッツやL'Arc-en-Cielなどの楽曲を管理するジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)がGoogleと包括利用許諾契約を結んでいるが(YouTubeに初の音楽著作権包括許諾・JRC スピッツやラルクもOK)、最大手の日本音楽著作権協会(JASRAC)は、「過去に投稿されたコンテンツの適正化に問題がある」とし、利用許諾契約を結んでいない(YouTubeがまだJASRACと契約できない理由)。

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