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道路標識を自動検出、ドライバーの見落とし防止人とくるまのテクノロジー展2008

» 2008年05月27日 07時00分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 車載カメラの映像から道路標識を自動で検出し、ドライバーに知らせる――デンソーが開発したこんな技術が、「人とくるまのテクノロジー展2008」(5月20〜23日、パシフィコ横浜)で紹介されていた。ドライバーが標識を見落とすのを防ぐための仕組みだ。

 自動車のルームミラーの近くに設置したカメラで前方の道路の映像を撮影し、運転席に搭載したディスプレイに映し出す。映像の中に道路標識が含まれていれば自動で検出。道路標識のイラストをディスプレイに表示して、ドライバーに知らせる。


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 あらかじめ道路標識の画像をデータベースに登録しておけば、高精度に検出できるという同社の画像認識技術を活用した。標識が正面を向いていなくても認識することが可能といい、ハイビジョンカメラで撮影した映像なら、約50メートル先の標識を見つけることができるという。

 ドライバーが視界の端の方にある標識を見落とし、事故につながる――といったケースを防ぐ狙いだ。運転時に標識を確認するための負担も減り、運転に集中しやすくなるとしている。

 カーナビなどに搭載していきたい考えだが、実用化は未定。「もし今、自動車への採用が決まれば、2年後には製品化できる」(説明員)

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