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IBM、グリーンプロジェクトに新製品を追加

» 2008年06月12日 08時14分 公開
[ITmedia]

 米IBMは6月11日、省エネ推進プロジェクト「Project Big Green」の一環として、新たにモジュール式のデータセンター、ストレージ仮想化ソフトなどの新製品、新サービスを追加すると発表した。

 モジュール式のデータセンター「Modular Data Center」は、大企業向けと中小企業向けの2種類で、エネルギー消費量を最大50%削減可能という。大企業向けの「Enterprise Modular Data Center」(EMDC)は5000平方フィート(約464平方メートル)から2万平方フィート(約1858平方メートル)まで拡張可能で、IBMは規格化された小さなモジュールから始めて、予算や運用コストに合わせて徐々にモジュールを増やしていく方法を勧めている。

 「Portable Modular Data Center」(PMDC)は、中小企業や、遠隔地に設置するのに適したデータセンター。また、処理能力が限界に近づいたデータセンターの一部を交換し、処理能力を上げるだけでなくコストを下げる、モジュール式の「High Density Zone」(HDZ)も発表した。

 同社はまた、ストレージ仮想化ソフト「IBM SAN Volume Controller(SVC)4.3」を発表した。データ書き込みの際のみディスクスペースを使う「Space-Efficient Virtual Disks」、ソースとターゲットデータ間で変更がある場合のみディスクスペースを使う「Space-Efficient FlashCopy」などの新機能を備える。

 そのほか、仮想化サーバやストレージの最適化など、顧客の省エネ実現を支援する複数の新サービスの提供を開始することを明らかにした。

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