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MSによるYahoo!買収交渉、再開か

» 2008年07月08日 05時30分 公開
[ITmedia]

 投資家のカール・アイカーン氏が7月7日にYahoo!の株主あてに送った公開文書を受け、Yahoo!とMicrosoftがそれぞれ声明文を発表した。

 アイカーン氏とMicrosoftによれば、同氏とMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOは7月第1週、Yahoo!買収について何度も話し合いを重ねたという。両者によると、Microsoftは今でもYahoo!全体、または検索事業のみの買収に関心があるが、現在のYahoo!取締役会とはこれ以上の交渉は困難と判断したという。

 アイカーン氏はその理由として、実際に買収交渉に入ったとしても、米国や欧州などで買収が承認されるまでに9カ月以上はかかるため、その間にYahoo!取締役会が事業運営に失敗すれば、Microsoftは買収のための巨額の資金を失うリスクを背負うことになるためとしている。

 Microsoftは今後行われるYahoo!の株主総会で新たな取締役会メンバーが選出されれば、即座に買収交渉を再開する意志があることを明らかにした。

 これに対しYahoo!は、6月にもバルマー氏と話したが、Microsoftは当初提示した金額でもYahoo!買収には興味がないとの返答を得たと反論。バルマー氏とアイカーン氏が手を結び、両者間で「これから交渉して決める」金額で、Microsoftへの売却を進めるのはYahoo!株主の利益にならないと主張、両者に本当に買収の意志があるならば、提案を受ける準備はあるとコメントした。

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