マイスペースは7月16日、SNS「マイスペースジャパン」上でアーティストが楽曲をダウンロード販売する機能を追加した。音楽配信サービス「viBirth」(ヴィバース)を運営するブレイブと提携。viBirthのブログパーツ経由で販売できるようにした。
レコード会社やレーベルに所属しないアーティストに楽曲販売の機会を提供しつつ、収益の一部をマイスペースとブレイブで分配。新たな収益源に育てる狙いだ。
viBirthは、アーティストが楽曲をアップロードし、有料配信できる月額3150円のサービス。配信先はiTunes StoreやNapster、viBirthのPC・携帯サイトから選べる。iTunes StoreやNapsterを使う場合は、販売地域を米国などに限定することもできる。
アーティストはviBirthに登録した上で、マイスペースジャパンの「プロフィールページ」にviBirthのブログパーツを張り付けて販売する。ブログパーツには、プロフィールやライブスケジュールを公開する機能も備えた。
ブログパーツ経由で販売した楽曲の売り上げの7割がアーティストに渡り、残りの3割をブレイブとマイスペースで分配する。販売価格は配信先によって異なる。「アーティストがファンに直接楽曲を販売することで、ほかの音楽配信サイトよりも高い購買率が期待できる」とマイスペースの大蘿淳司社長は期待する。
マイスペースジャパンには現在7万5000組のアーティストが登録しており、うち約8割・6万組が、レコード会社やレーベルに所属していなかったり、作品を販売した経験がないアーティスト。ブレイブの殿村裕誠社長によると「CDの売り上げや売り場面積が減少しており、アーティストが作品を発表する機会も少ない」という。
大蘿社長は「MySpaceの事業ビジョンは『流すインターネットから創るインターネットへ』。インディーズアーティストに楽曲販売の機会を提供することで、アーティストの作品を創るモチベーションを高めていきたい」と期待を込めた。
ブレイブは、スクウェア・エニックスとタイトー、フェイスの共同出資で設立。殿村社長は元タイトー取締役で、同社サウンドチーム「ZUNTATA」にも所属していた。
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