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「どこかで会ったはずなのに思い出せない」ときのお助けツール、IBMが開発

» 2008年07月30日 13時45分 公開
[ITmedia]

 米IBMは7月29日、携帯電話に記録したデータを利用する情報管理技術を発表した。「PENSIEVE」(「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に登場する、他人の記憶を追体験できる魔法の水盆「ペンシーブ」にちなんでいる)という愛称を持つこの技術は、ユーザーが携帯電話で記録した画像、音声、テキストなどを利用して、人名、容姿、どこで会ったかなどを思い出す手助けをするという。

 この技術は、人間が関連するデータの断片を結び付ける「連想想起」の手法を利用している。PENSIEVEは画像処理、GPS、スマートクラスタリング、文字認識、音声認識、情報検索といった技術を統合し、情報のインデックス化とタグ付けをする。

 例えば、あるカンファレンスで誰かに会ったとする。その人の写真と名刺を携帯電話で撮影して持ち帰り、PENSIEVEと同期させると、PENSIEVEはこの2つのデータが同じ時間と場所で記録されたことを認識し、2つのデータを関連付ける。そして、この人の画像、会ったカンファレンスの名称、日時などの関連データをまとめた仮想ブリーフケースを作成する。

pensieve

 再会した相手と、どこで最初に会ったか思い出せないということはよくあるが、そんなときはPENSIEVEに相手の氏名を入力すると、いつどこでその人に会ったのかといった関連情報が表示されるという。

 PENSIEVEはデータをラベル付けしたクラスタとして整理し、検索インデックスに保存する。またこうしたデータを「パーソナル情報」「カレンダー情報」「To-Do情報」といった情報としてアドレス帳や予定表、To-Doリストにプッシュすることもできるという。

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