「みっくみっくにしてあげるー♪」――初音ミクコスプレで歌って踊る米国人の少女の動画がYouTubeで公開され、「かわいい」と人気を集めている。8月25日までに7万回近く再生された。
動画は日本のユーザーが「ニコニコ動画」に転載。18万回以上再生され、2万以上のコメントが付いている。本人はたくさんのコメントが付いていることに驚き、喜んでいる様子。「Ievan Polkka」を流しながらネギを振って踊る動画など、新しいミクコスプレ動画も追加して反響を楽しんでいる。
彼女の名前はマクシーンちゃん。米国テキサス州ポーターに住む10歳で、小学5年生になったばかり。25日が5年生最初の登校日だったそうだ。コスプレを始めたのは4歳の時だという。
衣装は裁縫上手の母親・ベッキーさん(46)が作る。ベッキーさんの腕はかなりのもので、もう1人の娘(マクシーンちゃんの姉)メラニーさん(18)に頼まれて「トトロ」の着ぐるみまで作ったことがあるという。
ベッキーさん本人もコスプレを楽しんでおり、娘たちと一緒にコスプレアニメコンベンションに出たことも。「コスプレで若返る」と屈託ない。
マクシーンちゃんとベッキーさんに、コスプレの魅力や動画の反響に対する感想、衣装作りの苦労、お父さんは2人のコスプレについてどう言っているかなどを聞いてみた。
――マクシーンちゃんはどうやって「初音ミク」を知り、なぜコスプレをしたいと思ったのですか。
最初にミクを見たのは毎月買っている「Anime Insider」というアニメ雑誌でした。初めて見てすごくかわいいと思って。だからYouTubeでミクの動画を探して見て、すぐに「コスプレしたい!」って思って、お母さんに衣装を作ってもらったんです。
ミクの動画で踊ったダンスは「ハレ晴レユカイ」「もってけ!セーラーふく」をまねしています。動画でやってるダンスは、この2つのダンスからいくつかの動きを使ってるんです。
――動画では「みくみくにしてあげる♪」を歌っていましたが、日本語は分かりますか。
「ありがとう」とかほんの少しだけしか分かりません。ただ日本語の歌は、たくさん聞けば歌えるようになります。日本語はすごく勉強したいと思っていて、勉強しに行けなかったら、日本語勉強用のキットを買いたいです。日本にも行きたいです。
――日本人の友だちはいますか。
YouTubeの「みくみく」ビデオを通じて、メル友はできました。いつか友だちもほしいと思っています。
――「ニコニコ動画」は見ていますか。
はい。最近アカウントを取ったばかりなのでほんの少ししか見ていません。でもミクの動画をもっと見たい!
――動画は大反響ですが、反響を見てどう思いますか。
とっても驚いてます。
――初めてコスプレしたのはいつですか。
4歳の時のハロウィーンで「ちびうさ」(美少女戦士セーラームーン)をやりました。アニメとコスプレが大好きになって、次の年には「ベルダンディー」(ああっ女神様)のコスプレをしました。
6歳の時に初めてアニメコンベンションに行ってセーラームーン実写版の「セーラールナ」をやりました。それから「セーラービーナス」と、「不思議の国のアリス」のアリス、「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の「グゥ」、そして今回の初音ミク。次は「涼宮ハルヒ」をやりたいです。
コスプレはすごく楽しいです。アニメコンベンションとか「Cosplay Day Out」でみんなに見せます。Cosplay Day Outっていうのは、公園でピクニックして、コスプレコンテストをするの!
――お友達もコスプレしますか。
はい、親友のローレンとか何人かは。ローレンとは「アニメコンベンションで「ミサミサ」(DEATH NOTE)を一緒にしたいね」って言ってるんです。
――日本のアニメはどうやって見ていますか。
DVDとビデオをたくさん買っています。アニメコンベンションで買うこともあります。YouTubeでもたくさん見ています。
4年生のころのクラスメイトほとんどみんなが漫画を読んでましたよ。「らんま1/2」とか、「らき☆すた」とか、「東京ミュウミュウ」とか、「BLEACH」とか「犬夜叉」とか……。
――母親のベッキーさんによると「マクシーンは4歳ぐらいから日本のアニメが大好きだったんですが、お友達にはちょっと変な子と思われていたみたい。でも最近はお友達みんながアニメを見るようになったんです」とのことだ。
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