カナダのトロント大学にあるムンク国際研究所のCitizen Labは10月1日、米eBay傘下のSkypeと中国の通信プロバイダーTOM Onlineの合弁会社であるTOM-Skypeが、ユーザーの通信を傍受し、そのデータを中国のサーバに保管するなどの監視行為を行っているとする報告書を発表した。
報告の概要は以下の通り。
Skypeのジョシュ・シルバーマン社長はこの報告書に対し、10月2日、コメントを発表した。中国政府が電話やメール、IMなどを監視していることは同社も認識しており、TOMを含む中国の通信プロバイダーがそれに協力するのは同国内でサービスを運営するためにはやむを得ないことだと説明した。
ただし、TOMがチャットメッセージをアップロードして保管していたことについては、テキストフィルタを設置して特定の言葉をブロックすることには合意したが、「保管」には合意していないとし、同社に問い合わせ中だとしている。
また、TOMのサーバのセキュリティが万全でなく、誰もが保管されたメッセージにアクセスできる状態であったことには遺憾の意を表明。Skypeは即座にTOMに問題解決を指示し、セキュリティ問題については修正したという。
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