次期版Windowsの正式名称はどうして「7」なのか――MicrosoftのWindowsチームがその理由を説明した。
同社は10月13日に次期版クライアントOSの正式名称を「Windows 7」とすることを認めた。「Windowsとして7番目のリリース」だからという。だが、どう数えたら7番目になるのかをめぐって諸説飛び交っていることから、Windowsチームのマイク・ナッシュ氏が公式ブログでそれを説明した。
同氏によると、Windowsの最初のリリースはWindows 1.0、2番目はWindows 2.0、3番目はWindows 3.0だった。
だがその後は少々複雑で、Windows 3.0の後にリリースされたWindows NTは、コードのバージョンはWindows 3.1だった。その後に登場したWindows 95のコードはWindows 4.0。以降Windows Meまで、コードのバージョンは4.xとなる(下表参照)。
OSの名称 | コードバージョン |
---|---|
Windows 1.0 | 1.0 |
Windows 2.0 | 2.0 |
Windows 3.0 | 3.0 |
Windows NT | 3.1 |
Windows 95 | 4.0 |
Windows 98 | 4.0.1998 |
Windows 98 SE | 4.10.2222 |
Windows Me | 4.90.3000 |
Windows 2000 | 5.0 |
Windows XP | 5.1 |
Windows Vista | 6.0 |
Windows 2000でコードバージョンは5.0になり、Windows XPはメジャーリリースではあったものの、コードバージョンは5.1だった。アプリケーションの互換性を保つために、コードバージョンを変えたくなかったためという。
Windows Vistaでコードバージョンは6.0になった。次期OSはその次に登場することから「Windows 7」とされる。ただし、Windows 7のコードのバージョンは実際には6.1となる。製品名は「Windows 7」だが、cmd.exeやコンピュータプロパティに表示されるバージョン番号は「Windows 6.1」となる。これは、Windows XPのときと同様、バージョン番号を大きく変えるとアプリケーションの互換性問題が起きるためだとナッシュ氏は説明している。
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