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ドコモなど4社、「HSUPA」対応携帯電話プラットフォームを共同開発

» 2008年10月16日 17時13分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモ、ルネサステクノロジ、富士通、シャープは10月16日、HSUPA/HASDPA/W-CDMAとGSM/GPRS/EDGEに対応した携帯電話プラットフォームを共同開発すると発表した。2009年度第4四半期に開発完了を目指す。

 HSUPAは、上り速度をHSDPAの384Kbpsから最大5.7Mbpsに高速化する規格。最大7.2Mbpsの下り通信と合わせ、双方向の高速データ通信が可能になる。

photo 開発イメージ

 共同開発するのは、各規格に対応したワンチップLSI「SH-Mobile G4」と、同LSIを搭載したプラットフォーム。SH-Mobile G4は45ナノメートルプロセスを採用、処理速度を向上させるなどしてHD動画処理や3Dグラフィックス表示の強化など、アプリケーションの高機能化が図れるとしている。

 ドコモとルネサスは2004年から、ベースバンドLSIとアプリケーションプロセッサをワンチップ化した「SH-Mobile G Series」を共同開発してきた。新開発する「G4」は第4弾に当たり、端末メーカーも参加することでOSやミドルウェアなどの基本ソフトウェア群も含むプラットフォームの共同開発に発展させる。

 プラットフォームはルネサスが世界市場向けに販売。端末メーカーは、同プラットフォームを採用することで基本機能の独自開発が不要になり、開発期間の短縮や開発コスト低減が可能になるとしている。

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