60歳以上の人がPCを購入する際に重視する情報源は――NTTデータ研究所がWeb上で実施した、「高齢者におけるパソコン・ネットの利用動向に関する調査」によると、男性は「メーカーのWebサイト」、女性は「知人・親類などの意見」を参考にするという結果が出た。
9月12日から9月16日かけ、「gooリサーチ」で1024人(うち60歳以上は597人)の男女に調査した。男性が67.5%、女性が32.5%。
PC購入時に参考にする情報源2位は、男女ともに「販売員の意見」だった。「男性は自己で判断して得る情報を主体に、第三者の意見も合わせて収集しようという傾向があるが、女性は第三者の意見だけを収集する傾向が強いことがうかがえる」としている。
60歳以上がPCを購入する際に最も重視するポイントは「値段」。60歳未満と比べると「サポート体制」「メーカー」といった意見が多く、「デザイン」は少なかった。
PCの購入動機も聞いたところ、60歳以上で最も多かった意見は男女ともに「ネットを利用するため」、次いで「仕事で必要」だった。「仕事で必要」と答えた男性の割合は38.2%と女性より25.1ポイント高かった。
同社は「定年延長や再雇用制度により仕事にチャレンジする高齢者が増えていることから、仕事や業務を通じてもPCを取り入れていることがうかがえる」とコメントしている。
ネットの利用目的で最も多かったのは「電子メール」(98.7%)。60歳未満と比べると「オンライン証券などの取引」と答えた割合が高く、「ブログ」「SNS」「掲示板・チャット」と答えた割合は低かった。
60歳以上の人に「同世代の知人・親類で自宅にPCを所有している人の割合」を聞いたところ、「7〜8割」が29.1%と最も多く、「9割以上」と答えた人も17.6%いた。60歳以上で「毎日PCを利用する」は94.8%。60歳未満では95.5%と、年代が違っても使用頻度はほとんど変わらなかった。
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