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「ジャパネットおかま」運営者からノウハウ 海賊版販売の男3人を逮捕

» 2009年01月16日 19時53分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の発表によると、青森県警と岩手県警、北海道警は1月16日までに、インターネットを通じてPCソフトの海賊版を販売していたとして、著作権法違反の疑いで、大阪府守口市の無職の男と和歌山市の無職の男、東大阪市の派遣社員の男を逮捕した。

 調べでは、守口市の男と和歌山市の男は共謀し、2007年9月12日ごろから12月11日ごろまでの間、「Adobe Premiere Pro 日本語版」「AutoCAD 2008」を権利者に無断で複製したCD-Rなど2枚を、北海道の男性ほか1人に計3000円で販売していた疑い。

 守口市の男はさらに、東大阪市の男とも共謀し、08年5月26日ごろから28日ごろまでの間、「一太郎2008」「Windows Vista Ultimate」をそれぞれ権利者に無断で複製したCD-R 2枚を、青森市の女性に計2800円で販売していた疑いがもたれている。

 守口市の男は、08年に逮捕された「ジャパネットおかま」という名の海賊版販売サイトを運営していた男の知人。ジャパネットおかま運営者から、海賊版販売のノウハウや、海賊版のコピー元となる「マスター」ソフトの提供などを受けていたという。ジャパネットおかま運営者の裁判を傍聴していたことも供述しており、違法性を認識しながら販売を続けていたとみられる。海賊版は「Yahoo!オークション」や、自ら開設したWebサイトなどを通じて販売していた。

 青森県警、岩手県警、北海道警の捜査員がサイバーパトロールで男らの海賊版販売行為を発見し、それぞれがACCSを通じて著作権者に連絡。購入者が全国にいる広域犯罪であり、複数の容疑者による組織的な犯行だとして昨年12月、3警察本部による合同捜査本部を設置して捜査している。

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