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2008年の携帯端末市場、2位Samsungがシェア伸ばす

» 2009年01月31日 08時33分 公開
[ITmedia]

 米調査会社ABI Researchは1月29日、2008年の携帯端末市場シェアに関する調査結果をまとめた。

 携帯電話全体の出荷台数は、2008年上半期は前年同期比14%増と好調だったが、下半期では第3四半期に8%増とスローダウンし、第4四半期には10%減に落ち込んだ。通年では前年比5.4%増の12億1000万台だった。2007年は前年比16%増を記録している。

 メーカー別市場シェアでは、首位がNokiaの38.6%で、前年から1.6ポイントシェアを伸ばしている。伸び率が最も大きかったのが、2位のSamsungで2.7ポイント増の16.2%。3位はLGが1.5ポイント増でMotorolaと並んだ。

 Motorolaは前年から5.1ポイント減となったが、2007年の7.8ポイント減からはやや回復したといえる。しかしABI Researchは、2009年に魅力的な製品を提供できなければ、同社は非常に厳しい状況に立たされると分析している。

 5位のSony Ericssonも、前年比で0.7ポイントシェアを落とし、8%となっている。

 スマートフォンでは、Research In Motion(RIM)のBlackBerryが0.9ポイント増の1.9%、AppleのiPhoneが0.8ポイント増の1.1%となった。経済状況は厳しいものの、この2社が値下げを行う可能性は低いとABIはみている。またHTCはスマートフォンでは後発だが、Android搭載G1でのT-Mobileなどとの提携により、今年はシェアを伸ばすとみられている。

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