携帯通信事業者の業界団体GSM Association(GSMA)と大手モバイル通信事業者17社は2月17日、携帯電話の充電器と充電器コネクターの規格統一を目指すと発表した。充電器の規格を統一することで、重複する推定5万1000トン分の充電器の削減を目指す。また省エネ効果の高い充電器の普及により、待機時の電力消費量を最高50%削減できるという。
同団体は、2012年をめどに「Universal Charging Solution(UCS)」を立ち上げ、充電のインタフェースとしてはMicro USBを採用する。2012年1月1日までに、すべての新規携帯電話は新規格のコネクターを採用し、充電器については、業界団体OMTP(Open Mobile Terminal Platform)が設定した電気効率基準を達成することを目標とする。
充電器の規格が統一されれば、携帯電話を買い換えても古い充電器がそのまま使用でき、また外出先でもほかの充電器を使って充電することが可能になる。メーカー側の充電器製造個数も減らせるため、製造時に排出される二酸化炭素を年間1360万トンから2180万トン削減できる見通しという。
規格統一イニシアチブには、3 Group、AT&T、KTF、LG、mobilkom austria、Motorola、Nokia、Orange、QUALCOMM、Samsung、Sony Ericsson、Telecom Italia、Telefonica、Telenor、Telstra、T-Mobile、Vodafoneが賛同を表明している。
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