福井県立図書館が、カウンターで実際にあったという書籍タイトルや筆者名の覚え間違いの例を、Webサイトで公開している。昔話「さんまいのおふだ」を「さんまのおふだ」と記憶していたり、柳美里(ゆうみり)さんを「やなぎみさと」と読み間違えていたりなど間違い方はさまざまで、正しい作品を見つけ出した司書さんの苦労もしのばれる。
リストには、約70の書籍の間違いの例を掲載。「半落ち」(横山秀夫 著)を「ちおち」と勘違いしたり、「闊歩する漱石」(丸谷才一 著)を「散歩する漱石」と間違うといったタイトル違いから、塩野七生(しおのななみ)さんを「しおのななえ」、なかにし礼さんを「なかむられい」と記憶するなど、著者名の読み違いや記憶違いも。
中には、斎藤孝さんの「声に出して読みたい」シリーズなどを、「川島隆太の朗読の本」と、著者を別人と間違えて記憶していたり、「『主婦の友』とかでよく見るんだけど、名前が読めない人の本」というごくあいまいな“うろ覚え”で、奥薗壽子(おくぞのとしこ)さんの本を探していたり――といった例もある。
リストの中には1つだけ、正しいタイトルや著者名が分からなかった“うろ覚え書籍”が載っている。「おくだなんとかさんの『さらしもの』」という書籍で、実際のタイトルや著者名は「不明!どなたか教えて下さい」と書かれている。
同サイトでは、覚え間違いしやすい書籍をフォームで募集中。定期的にリストに追加するという。
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