ITmedia NEWS > ネットの話題 >

Evernoteがサーバ障害を公表 最大6323人に影響

» 2010年08月10日 11時35分 公開
[ITmedia]

 米Evernoteは8月9日、オンラインでメモを保管・管理するサービスで、7月初めにメモが保存できない問題が起きたことを明らかにし、謝罪した。

 この問題は7月1日から4日にかけて起き、ユーザーが作成・編集したメモの一部がEvernoteのサーバに適切に保存されなかった。原因はサーバのハードウェア障害だった。全世界で、Evernoteユーザーの0.2%弱に当たる6323人のユーザーが影響を受けた可能性があるという。

 Evernoteは影響を受けたユーザーに電子メールで連絡を取り、復旧の方法を案内するとともに、これらユーザー全員を1年間無償で有料版サービスにアップグレードした。この措置はおわびの一環であり、優先的にサポートを提供するためでもある。Evernoteのメモはローカルにも残るため、これらユーザーの大半はデータを復旧できたという。

 この問題は一度限りのもので、再発を防ぐためにインフラを大幅に改善したと同社は強調している。

 また同社は今までこの問題を公表しなかった理由について、問題の規模が小さく、影響を受けたユーザーをサーバログから特定できていたためと説明している。無関係のユーザーから問い合わせが殺到するのを避けて、実際に問題が起きたユーザーに対応する時間を確保するために全体への公表はしないことにしたという。しかし、Webに誤った情報が流れていることから、公表に踏み切ったとしている。

関連キーワード

Evernote | サーバ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.