米粒から手軽にパンを作れる三洋電機のホームベーカリー「GOPAN」(ゴパン)の味を、11月11日の発売に先駆け一足早く体験できるカフェが、東京・原宿にある。一体どんな味なのか、記者も体験してきた。
GOPANは、世界で初めて米からパンを作れる機能を備えたホームベーカリー。米を水にひたして柔らかくした上で、粉砕・ペースト化。こねて発酵させ、焼成してパンを作る。発表後、販売店から取り扱い希望が急増し、予定以上の数量の確保を迫られたため、発売を1カ月延期したという話題の商品だ。
GOPAN cafeは、地下鉄明治神宮前駅近くのカフェ「ZipZap」内で、7月から9月30日までの期間限定で営業している。ZipZapの通常メニューを頼むと、GOPANで作った米パンを無料で提供。肉じゃかやきんぴらなど、2週間ごとに変わるトッピングとともに試食できる。
GOPAN cafe最終週は、北魚沼産コシヒカリの新米を使ってGOPANで作ったパンを試食できる「北魚沼新米ウィーク」を9月24日〜30日まで開催。初日には、新潟県魚沼市の大平悦子市長や、同市で農業をしているというタレントの大桃美代子さんなどが駆け付けた。新米の味はパンでも生きているだろうか? 記者も食べてみた。
まずは香りをクンクン。小麦から作った食パンと同じような、香ばしさが広がり、食欲をそそる。教えられないと米から作られているとは気づかないのではないか。「新米の香りがする」と絶賛しているJA北魚沼のスタッフもいた。普段から米に深く接している人であれば、香りの違いに気づくのかもしれない。
米パンを両手で裂いてみる。生地が柔らかく、左右に伸びる。表面がピカピカ光っている。おいしそう! たまらずパクっとほうばった。おおおっもっちもち! 自然な甘みもあり、じっくり味わいたくなる。この日、店ではトマトジャムと味噌をパンと一緒に出していた。パンの甘みがトッピングのしょっぱさと合いそうだ。カリっと焼けたパンの耳もおいしい。
大平市長も「甘みがあるから、何もつけなくても、これだけで食べられる」と満足そうに語り、「米の消費が減少している。魚沼産コシヒカリをGOPANと合わせて消費拡大につなげていきたい」とコメント。大桃さんは「お米をもう1度見直す機会になれば」と話した。
GOPAN cafeはこれまでに累計1万人以上、1日に約200人が訪れているという。食欲の秋。今年の新米をパンで体験してみてはいかがだろうか。
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