2010年11月08日〜2010年11月14日
2010年の11月4日という日は、「時代が1つ変わった日」だったのかもしれない。その日、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像がYouTubeに投稿されたことについて、メディア論からまとめた「「時代が1つ変わってしまった」──ネットで既存メディアを飛び越えた『「尖閣ビデオ流出』」」は、1週間を通してアクセスが多かった。
「時代が1つ変わってしまった印象だ」と記事中で述べているのは、ビデオジャーナリストの神保哲生さんだ。記者もその夜、怒声が飛び交う巡視船と、ボロそうな青い漁船の映像──「国家機密」──をYouTube上で見ながら、同じような感慨を抱いていた。「ウチが日本で一番の報道機関だ!」と酒を飲むたび息巻いていた公共放送の記者はいまどうしてるだろうかと、ふと思った。
自ら投稿を名乗り出た海上保安官について、検察は11月15日、逮捕を見送り、任意捜査を続ける方針を決めたという。その保安官が帰宅する瞬間を、新聞・テレビのカメラは自宅前で待ち構えているのだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR