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Google決算、ネット広告好調で過去最高益

» 2011年10月14日 07時52分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが10月13日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は2桁台の増収増益で、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。主力のネット広告が好調で、33%増加した。売上高は前年同期比33%増の97億2000万ドル、営業利益は20%増の30億5800万ドル、純利益は26%増の27億2900万ドル(1株当たり8ドル33セント)だった。特殊要因を除いた非GAAPベースの1株利益(9ドル72セント)はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(8ドル74セント)を上回った。

 google revenue Googleの四半期売上高推移(単位:百万ドル)

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比39%増の67億4000万ドルで売上高の69%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は18%増の26億ドルで全体の27%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は52%増の3億8500万ドルで全体の4%を占めた。

 ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で28%増だった。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比5%増。トラフィック獲得経費(TAC)は22億1000万ドルで、広告収入に占める割合は24%となり、前年同期より2ポイント減った。同四半期末時点の正社員数は世界で3万1353人で、前四半期末時点から2585人増加した。

 YouTubeで配信された決算発表後の会見の冒頭でラリー・ペイジCEOは、9月に一般公開したソーシャルサービス「Google+」の加入者数が4000万人を超え、34億点以上の写真がアップロードされたと語った。

 同氏はまた、Chromeのユーザー数が2億人を超えたこと、間もなく次期版(コードネーム:Ice Cream Sandwich)をリリースするAndroid端末が累計で1億9000万台アクティベートされたこと、モバイルの推定売上高がこの1年で150%増加して25億ドルになったことなどを発表した。

 前期に続き、製品やサービスの整理も続け、主力サービスに集中するという。ペイジ氏は「われわれはまだ、テクノロジーが実現できることのほんの初期段階にいる。5年の間に、われわれがオンラインで使っているツールは大きく変わるだろう」と語った。

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