米大手書店Barnes & Nobleは1月5日(現地時間)、電子書籍リーダー「NOOK」関連事業のスピンオフを検討中であると発表した。
同社は2009年10月に米GoogleのAndroidを搭載した初代NOOKを発表し、電子書籍リーダー市場に参入した。その後、フルカラーのタッチ対応「NOOK Color」、モノクロのタッチ対応「NOOK Simple Touch」、タブレット端末「NOOK Tablet」を発売した。
2011年のホリデーシーズンに、NOOK端末の売り上げは前年同期間比で70%、デジタルコンテンツ(書籍、雑誌、アプリ)は113%増加したという。具体的な販売台数は明らかにしていないが、NOOK Tabletの販売台数は予想を上回り、NOOK Simple Touchは下回ったとしている。
Barnes & Nobleは、急成長するNOOK事業に投資するために、同事業の分離を検討するという。ウィリアム・リンチCEOは「(NOOK事業の)価値を解き放つことを検討するのにいいタイミングだ」と表現している。
NOOKおよびデジタルコンテンツを販売するBN.comのホリデーシーズンの売上高は43%増の3億2700万ドル。一方、紙の書籍などを扱う小売りの売上高は2.5%増の120億ドルだった。
同社はまた、NOOKの米国外での販売に向けて出版社や小売業者などのパートナーと交渉中だという。
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