「われわれは金もうけのためにサービスを構築するのではなく、サービス構築のために金を稼ぐのだ」――。米Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグCEOは2月1日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に提出した株式上場の申請文書でそう語った。
200ページ弱の申請文書の4ページを占める「マーク・ザッカーバーグからのレター」でザッカーバーグ氏は、Facebookが株式公開する理由や同社の企業文化について説明している。
「Facebookはそもそも、企業にしようと思って始めたものではない。世界をもっとオープンに、人々をつなげるというソーシャルなミッションを果たすために立ち上げた」が、「重要な課題を解決するために多くの人をまとめるには豊富な資金を持つ強力な企業を設立するのが最良の方法であることを学んだ」という。株式公開するのは現在の従業員と投資家のためであり、公開企業になった後は、新たな株主のために貢献するとしている。
また、同社の企業文化と経営アプローチを「Hacker Way」と称し、この文化の重要性を説明した。Hacker Wayは、継続的に反復し、改善していくアプローチで、製品やサービスに“完成”はなく、常に改良していくことだとしている。このアプローチは製品開発だけでなく、経営方法にも取り入れられているという。Hacker Wayを全従業員に理解させるために、新入社員には、たとえコーディングの経験のない幹部であれ、コーディングを学ぶための“ブートキャンプ(新兵訓練プログラムのこと)”に参加させている。
ザッカーバーグ氏はFacebookの最大株主で、28.2%を保有する。同氏の2011年の年収は150万ドルだったが、2013年1月からの年収は1ドルにするという。
同氏のレター全文は、公開されたSEC提出文書(の67ページ)で読むことができる。
変更履歴:本文中、「月収1ドル」とありましたが、「年収1ドル」の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2012/2/2 11:30]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR