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小学生が政府サイトにDDoS攻撃 韓国・ゲーム規制に反発

» 2012年03月07日 13時54分 公開
[ITmedia]

 政府のゲーム規制に反発した小学生らのグループが、政府サイトにDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を仕掛け、警察に摘発される事件が韓国で起きた。

 3月7日付けの朝鮮日報(電子版)によると、摘発されたのは小学生3人を含む7人の少年グループ。小学生は4年生1人と6年生2人で、最年長は高校2年生という。

 グループは1月下旬、韓国の女性家族部(「部」は日本の「省」に相当)のWebサイトに対し、DDoS攻撃を4回にわたって仕掛けたが、今月6日に警察に摘発された。当局は事前に計画を察知し、該当するIPアドレスを遮断したことから、サイトに被害はなかったという。

 韓国では昨年11月、16歳未満の青少年がオンラインゲームの利用を午前0時から午前6時まで禁じる規制が導入された。規制を進める女性家族部に対し、ティーンエイジャーによる抗議集会も開かれるなど、反発は強い。

 7人はネット上の「女性家族部アンチカフェ」や「女性家族部廃止運動本部」で知り合い、攻撃の際にはプログラムを使ってIPアドレスを米国内のものに偽るなどしていたという。

 女性家族部の広報担当者は「小学生が犯行に及んだということが残念で、やり切れない。一体ゲームが何だというのか。ゲーム中毒が本当に恐ろしいということを改めて感じた」とコメントしたという。ゲームに対する心証にはむしろ逆効果だったようだ。

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