米GoogleのWebスパム対策チームの責任者、マット・カッツ氏は4月24日(現地時間)、検索ランキングアップを目的としてガイドラインから逸脱した“過剰最適化”をしているWebサイトを阻止する目的で、数日中に検索アルゴリズムの変更を行うと発表した。
この変更はすべての言語で同時に実施されるという。英語サイトの約3.1%、ドイツ語、中国語、アラビア語のサイトの約3%、Webスパムが多いポーランド語のサイトの5%がこの変更の影響を受けるとしている(日本語サイトについての言及はない)。なお、以前実施した最初のパンダアップデートでは、約12%のサイトが影響を受けたという。
同氏は、ガイドラインに沿ったSEOを「ホワイトハットのSEO」と呼び、これに対して悪質な過剰最適化を「ブラックハットのWebスパム」と定義する。Webスパムは例えば下の図のような、単にキーワードを並べるだけで何の意味もないページを作成するような策略のことだ。
こうした分かりやすいWebスパムだけでなく、一見まともなサイトに見えて、内容に関係のないサイトに誘導するようなWebサイトも影響を受けるという。
カッツ氏は、「われわれはパブリッシャーにホワイトハットSEOを実施して(もしくはまったくSEOをせずに)、高品質なコンテンツ作成に集中してほしい」と語った。
なお、カッツ氏は自身のTwitterでこのアップデートのことを「ペンギン」と呼んでいる。
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