5月7日午前の東京株式市場で、グリーとディー・エヌ・エー(DeNA)がストップ安まで売り込まれた。ソーシャルゲームの「コンプリートガチャ」が景品表示法に抵触する可能性があると消費者庁が判断したとの報道を受け、先行きへの不安から売りが膨らんでいる。ソーシャルゲーム開発会社も軒並み下落率ランキング上位に入っており、市場はさながら“コンプガチャショック”の様相だ。
グリーは前営業日から500円安(-23.25%)の1651円と年初来安値を更新、DeNAも500円安(-20.08%)の1990円と、両社とも2割を超す大幅下落となり、全市場で値下がり率の1、2位に。午前11時過ぎの時点でグリーは売り注文約311万株に対し買い注文が38万株、DeNAは売り248万株に対し買い18万株と、大幅に売り注文が上回っている状態だ。
サイバーエージェントは4万8900円安(-19.32%)の20万4100円、ミクシィは1万9100円安(-9.45%)の18万2900円と、ドワンゴは8100円安(-6.72%)の11万2300円と、プラットフォーム各社はいずれも大きく値を下げた。
ソーシャルゲームを提供している各社も下落率ランキング上位に。ソーシャルゲームが好調なコナミは310円安(-13.52%)の1982円、バンダイナムコホールディングスは103円安(-9.05%)の1035円に。ドリコムは2万3400円安(-21.74%)の8万4200円、クルーズは1万5000円安(-16.85%)の7万4000円ときつい下げ。アクセルマーク、エイチームなども大幅下落となった。Klabは売り注文の殺到で取り引きが成立しなかった。
読売新聞は5月5日付けで、消費者庁がコンプガチャは景表法が禁じる懸賞に当たると判断、業界団体を通じコンプガチャを中止するよう要請すると報じた。
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