ITmedia NEWS > 速報 >

Microsoft、サービス利用規約を更新 9月27日に発効

» 2012年09月03日 08時31分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは8月29日(現地時間)、同社のオンライン製品全般の利用条件を定めた規約「マイクロソフト サービス アグリーメント」を8月27日付で更新したと発表した。分かりやすいようにQ&A形式にし、平明な言葉づかいを心掛けたとしている。発効は9月27日。

 同社は米Googleや米Facebookのように旧バージョンの規約との違いを説明するページを用意していないので詳細は分からないが、The Vergeをはじめとする複数のメディアによると、この改定によって米Googleと同様に、サービスを横断するユーザーデータのMicrosoftによる利用を認めることになるという。

 旧バージョンの利用規約が対象として明記していたサービスは、Windows Live、Bing、MSN、Microsoft Office Live、Office.com。新バージョンが対象とするサービスは、Microsoft Hotmail、Microsoft SkyDrive、Microsoftアカウント、Windows Live Messenger、Microsoftフォトギャラリー、Microsoftムービーメーカー、MicrosoftメールDesktop、Microsoft Writer、Bing、MSN、Office.comとなっている。

 新規約の3.3に「お客様がお客様のコンテンツを本サービスにアップロードした場合、お客様はお客様の保護に必要な場合、および Microsoft 製品やサービスの提供、保護、向上に必要な場合にのみ、かかるコンテンツが使用、修正、編集、保存、複製、頒布、および表示される場合があることに同意するものとします。たとえば、マイクロソフトは、スパムやマルウェアを検出してそれらから保護するため、または新機能によりサービスを改善してサービスを使いやすくするために、電子メール、チャット、または電話から情報を自動的に分離することがあります。お客様のコンテンツを処理する際、Microsoft はお客様のプライバシーを保護するための手順を実行します」とある。

 規約改定を説明する公式ブログでは、「例えばスペルチェッカーの品質向上やユーザーがどの機能をよく使っているかなど、Microsoft製品を改善するためにユーザーコンテンツを利用するが、個人を特定する情報を排除して利用するよう最新の注意を払う」とし「OutlookのメールとSkyDriveのドキュメントは広告目的では使わない」と説明している。また、「ユーザーがサービス上にアップロードしたコンテンツについてMicrosoftが所有権を主張することはない」と強調した。

 この他、Microsoftアカウント(旧Windows Live ID)に定期的(少なくとも270日ごと)にアクセスしないと、アカウントを削除する可能性があるという記述が追加された(新規約の2.1)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.