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HP、予測を大きく下回る通年利益見通し リストラ完了は2014年

» 2012年10月04日 07時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は10月3日(現地時間)、2013年度(2012年11月〜2013年10月)通年の利益見通しと、向こう数年の再建計画を発表した。弱気の見通しを受け、同社の株価は約13%急落し、2011年8月以来の安値となった。

 同社は2013年度の非GAAPベースの1株当たり純利益を3.40〜3.60ドルと予測した。これは、Thomson Reutersがまとめた予測の4.18ドルを大きく下回る。

 メグ・ホイットマンCEOは、同社が経営再建の途上にあり、2014年度末にはリストラを完了し、2016年までに復調すると語った。

 同社は再建計画の一環として、2014年末までに、Printing and Personal Systems GroupのプリンタのSKU(最小在庫管理単位)を30%、PCのSKUを25%削減する。PCに関しては、「デザインにフォーカスした新たな製品ラインへの更新を完了した」としている。同社は9月にWindows 8搭載のオールインワン型のデスクトップPC「SpectreONE」を、10月初頭にWindows 8搭載のビジネス向けタブレット「HP ElitePad 900」を発表した。

 また、主力事業であるHP Enterprise Groupの通年の売上高が11〜13%減少すると予測した。営業利益見通しは0〜3%。

 クラウド関連の売り上げは2012年度通年で前年度比39%増の40億ドルに上るとしており、2015年には84億ドルを見込んでいるという。

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