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「油断が生じた」――鈴木福くんの偽Twitterアカウント、ツイナビが誤って公認

» 2012年12月03日 18時03分 公開
[ITmedia]

 CGMマーケティングが運営するTwitter公式ナビゲーションサービス「ツイナビ」がこのほど、人気子役の鈴木福くんになりすました偽アカウントを誤って「ツイナビ公認」とした経緯を発表した。福くんのマネージャーを名乗る人からWebのフォームで公認の依頼を受け、所属事務所などに確認を取らずに掲載してしまったという。

 「不適切なアカウントに公認指定を行ってしまったことで混乱やご心配を招き、ご本人やご家族・関係者の皆様にも多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

画像 偽の福くんアカウント「@suzukihuku_raid」

 誤って公認された福くんの偽アカウントは「@suzukihuku_raid」。11月20日に設置され、22日にツイナビが公認し、ツイナビのTwitterアカウントでも告知。23日、同アカウントが自ら「偽物です」とツイートしてなりすましを明らかにした。ツイナビは24日に公認指定を解除し、26日に経緯を説明する告知記事を公開した。

 記事によるとツイナビは20日、福くんのマネージャーを名乗る人から「本人にTwitterを始めさせたが、なりすましアカウントが横行しているので、できるだけ早く公認してほしい」という依頼を申請フォームから受け取ったという。フォームには氏名やメールアドレス、携帯電話番号が記されていた。

 マネージャーの名が実在の人物であり、福くんの所属事務所で福くんのマネージメントに関わっていたことをツイナビスタッフが過去に耳にしていたため、「事務局に油断が生じてしまった」結果、所属事務所・本人に公式な確認を取る前に、公認アカウントとしてツイナビに掲載したという。

 23日夜、同アカウントから、自身が偽物であると告白するツイートが投稿され、24日、ツイナビ事務局にも公認削除の依頼が届き、公認の解除を行ったという。

 ツイナビはアカウント公認の際、通常は、申請内容をうのみにせず、公式な情報・窓口を通じて本人や所属事務所に確認していると説明。今回は「迅速さを優先するあまり最も大切な情報の正確さの確認をおろそかにしてしまった」としている。今後は「改めて手順を見直し、安心して利用いただける案内役となれるよう努力しする」という。

 偽アカウントを運用していたユーザーは23日、同アカウントのツイートで意図を説明。個人Twitterで福くんに関するツイートをした際、福くんへの誹謗中傷が大量に届き、「このような状況を改善させたいと思い、偽アカウントを開設してしまった」とし、「本当に申し訳ありませんでした」と繰り返し謝罪している。

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