初音ミク公式イラストがクリエイティブ・コモンズライセンス採用 世界のファンが利用容易に
クリプトン・フューチャー・メディアは、「初音ミク」など同社のボーカロイドソフトの公式イラストにクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを採用し、同ライセンスに基づき公式イラストを公開した。20カ国語以上で記述されているCCライセンスの採用で世界のファンに利用してもらいやすくするのが狙いだ。
対象となるのは「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」のパッケージに使われている公式イラスト。CCライセンス「表示 - 非営利 3.0」でライセンスされ、(1)原著作者のクレジット表示、(2)非営利を条件に、複製や2次著作物の作成などに自由に利用できる。
CCライセンスの対象となるのはあくまで公式イラストのみ。ユーザーが2次創作した初音ミクなどのイラストや動画にCCライセンスが適用されたり、CCライセンスを適用しなければならないというものではない。またVOCALOIDソフトで作った楽曲がCCライセンスになるわけでもない。国内ユーザーにとってはこれまでと特に変わりはなく、同社は誤解しないよう強調している。
同社が定めた「ピアプロ・キャラクター・ライセンス」も引き続き有効とし、CCライセンス下でも同社キャラクターの利用範囲はPCLと変わらないという。PCLでは性的な内容など「キャラクターの価値を下げるような使い方をすること」を禁じており、CCライセンスでの利用の際も「過度に暴力的」「性的」なケースでの利用は、CCライセンス(4のe)に基づき、禁止すると説明している(CCライセンスによる公開サイトのFAQのQ11)。
「より多くの世界のファンに」
同社は初音ミクなど同社キャラクターを使った創作活動の盛り上がりを受け、日本の著作権に基づき日本の創作文化に根ざしたものとしてPCLとキャラクター利用のガイドラインを公表、クリエイターを支援してきた。
ただ、ライセンスは日本語で記述しており、初音ミク人気が世界に広がるにつれて外国語訳を求められることが多くなってきたという。だが国内法と日本の文化が背景にある以上、「単純に逐語訳するだけでは十全に機能しないのではないか」と考え、既に国際的に実績のあるCCを採用した。
CCライセンスの要約は日本語を含む20カ国語以上で公開されており、「より多くの世界のファンのみなさまに、ライセンスをご理解いただいたうえで弊社キャラクターをご利用いただけるように願っております」としている。
PCLの作成時には「CCライセンスに学ぶところが大でございました」。CCライセンスが今月で公表から10周年を迎えるタイミングでの採用は「弊社として大きな喜びとするところでございます」。
Creative Commonsも歓迎。キャサリン・カッサリーCEOは「初音ミクは多くの人々をインスパイアして音楽やリミックスが生み出されてきた。初音ミクがコンテンツの共有やリミックスを容易にするCCライセンスを採用したのは適切なことだ」とし、伊藤穰一会長は「初音ミクは好きなプロジェクトの1つ。CCが初音ミクのストーリーに加われることにエキサイトしている」とコメントしている。
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