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ペニオク詐欺事件でAmebaが対応策 違反著名人のアカウント停止も

» 2012年12月20日 19時07分 公開
[ITmedia]

 ペニーオークション詐欺事件に絡み、摘発されたサイトを芸能人が依頼を受けてブログで宣伝していたことが発覚した問題で、「Ameba」を運営するサイバーエージェントは12月20日、ガイドラインに違反したブロガーのアカウント削除なども含む対応策を実施すると発表した。

photo 新ガイドライン

 同社は著名人オフィシャルブログに対し、企業の情報や商品を紹介する際、ブロガーの興味・参加への意志が得られない場合は情報提供を行わない、ブログ記事内に関係性を明示する──といった7つのガイドライン順守を求めている。20日付けで新たに「ブログ記事内での偽装行為の禁止」を追加、8つのガイドラインを守るよう求める。

 ガイドラインに反した記事が投稿された場合は警告し、改善が見られない場合、該当ブログ記事の削除やオフィシャルブログからの削除、アカウントの停止などを含めたペナルティ規定も定めた。

 同社を介さずに著名人ブロガーに直接情報や商品を提供する企業に対し、「ブログ記事内での関係性の明示」がないものや違法性のあるものなど、読者の利益をそこなう可能性があると同社が判断した場合、企業に対して警告し、改善されない場合は該当企業への誘導をブロックできるシステム対応も実施する。

 ペニーオークション詐欺事件に関連するブログ記事について、同社は「グループ子会社含め、一切関与していない」としている。同社は「ブログサービスを運営する企業として、読者の利益を保護することを最優先とし、ステルスマーケティングの撲滅と健全なサービス運営に努めてまいります」としている。

 2010年秋から冬にかけ、アメブロでブログを書いている複数の芸能人がペニーオークションで落札したという体験談を相次いで投稿し、当時も「不自然だ」と指摘されていた。今月になってペニーオークション運営者らが詐欺容疑で逮捕され、このサイトから依頼を受けた芸能人が実際には落札していないのにブログで体験談を公開していたことが判明、相次いで謝罪に追い込まれる事態になっていた。

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