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GoogleとMPEG LA、VP8で和解 パテントプール形成は終了

» 2013年03月08日 13時23分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleとライセンス管理団体MPEG LAは3月7日(現地時間)、Googleが、MPEG LAに参加する11社が保有する、VP8およびそれ以前のVPxの動画圧縮技術に不可欠である可能性のあるライセンスを受けることで合意に達したと発表した。ライセンス料や、具体的な特許については公表されていない。

 これにより、GoogleはVP8を訴訟のリスクなしに利用でき、サードパーティーにもサブライセンスできるようになる。Googleは、W3CのRoyalty Free Licenseとしてライセンスを無償で供与する。ライセンス供与は向こう数週間中に開始するという。

 VP8は、Googleが2009年に買収したOn2 Technologiesが開発した動画圧縮技術。同社は2010年に、この技術に基づくロイヤルティフリーな動画コーデック「WebM」を発表した。WebMを、それまで多くのWebブラウザやサービスが採用していたMPEG LAの有料フォーマット「H.264」に代わる業界標準にすることを目指したものだ。

 Googleのこの動きに反発したMPEG LAは2011年2月、WebM採用企業にライセンス契約を要求する目的で、VP8に必要と思われる特許のパテントプールを形成しようと特許保有企業に呼び掛けた

 MPEG LAは、このパテントプール形成も終了する。

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