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0.75ミリ角・世界一小さい本、凸版印刷が製作に成功、販売も

» 2013年03月13日 17時54分 公開
[ITmedia]
画像 マイクロブック「四季の草花」と縫い針の比較写真 (C)Printing Museum,Tokyo, Toppan Printing Co., Ltd.

 凸版印刷は3月13日、0.75ミリ角と世界で一番小さい本「四季の草花」の製作に成功したと発表した。日本の四季の草花12点のイラストと名前をはっきりと印刷した全22ページの本で、ルーペを使って見ることができる。

 有価証券の印刷などで培ってきた超微細な製版印刷技術を応用。文字は、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの4種類を用い、全22ページのうち4ページで、絵柄の中に線幅0.01ミリの極小文字を隠し文字として印刷することにも成功した。

 同社が運営する「印刷博物館」(東京都文京区)で展示するとともに、ミュージアムグッズとして販売する。拡大版の本とルーペが付属し、2万9400円。

 同社は1964年から極小の本「マイクロブック」の製作を開始。1981年には1.4ミリ角の「主の祈り」を、00年には0.95ミリ角の「十二支」の製作に成功し、ギネスブックに掲載された。現在のギネスブックにはロシアで製作された0.9ミリ角の「カメレオン」が載っているが、「四季の草花」はそれを上回る小ささとしている。

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