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東芝が新電子書籍ストア リアル書店と連携、スマホ&専用端末に対応

» 2013年04月04日 17時48分 公開
[ITmedia]
画像 BookPlace Reader

 東芝は4月4日、スマートフォンと専用端末向けの電子書籍配信サービス「ブックプレイス クラウドイノベーション」をスタートした。音声読み上げに対応した電子書籍端末「ブックプレイス モノ」(4月16日発売)と、iPhone/iPad、Android端末に対応したサービス。リアル書店と連携し、ユーザーを拡大していく。

 コミックや文芸書などそろえ、今夏には約10万冊に到達する計画。コンテンツを購入・閲覧できるリーダーアプリ「BookPlace Reader」は、App Store/Google Playで無料でダウンロードできる。


画像 ブックプレイス モノ

 専用端末「ブックプレイス モノ」は、6インチ(758×1024ピクセル表示)のモノクロタッチパネルを搭載したE Ink電子ペーパー端末。内蔵メモリに小説約2500冊分を収録でき、1回の充電で約8000ページ読める。幅110ミリ、高さ170ミリで、重さは180グラムに抑えた。夏のアップデートで、独自の音声合成技術による日本語文章の読み上げ機能を提供する予定だ。

 端末は、滋賀県を中心に「平和書店」「ABCブックセンター」「TSUTAYA」店舗を展開するダイレクトショップ、戸田書店、リブロの一部店舗で展示販売するほか、オンライン直販でも扱う。

 書店では、3万円分の電子書籍が購入できるポイントと端末のセットを3万円で販売。ネット直販では、書店と同じセットが購入できるほか、端末とコミックのセットを販売する。価格はコミック1セット(10〜15冊程度)付きで1万3900円(5月10日までは9800円)。端末の単体販売は基本的に行わない。

 提携書店では、店頭に端末を置いて電子書籍を試してもらったり、会員登録用のポイント付きクーポンを配布するなどし、紙の書籍を購入する読者層にアピール。クーポン配布は旭屋書店と有隣堂でも行うほか、ほかの書店や小売店舗との連携も進める計画だ。

 2011年からBookLiveと協業して運営している電子書籍配信サービス「BookPlace powered by BookLive!」は、BookLiveのサービスと統合し、「BookLive! for Toshiba」と名称変更して続ける。「BookLive! for Toshiba」と「ブックプレイス クラウドイノベーション」のポイント連携などは行わない。

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